最近「神対応」という言葉をよく聞きます。
テニス界の女王になった大阪なおみ選手が、
若干15才の選手と戦い圧勝した様子がニュースに映されていました。
試合後、大阪選手が敗戦した相手のところへ「一緒に会見をしよう」と近づく様子を
メディアが「大阪選手の神対応」として紹介していました。
試合に大差で敗れたショックを隠せない若い選手の気持ちを思いやる優しさが
高い評価を得たのでした。
これは、大阪選手がかつての自分の姿を若い選手の中に見たことが
この行動に繋がったと言います。
相手の気持ちを「思いやる」ことのできる人はすばらしいです。
自分の立場しか考えられない人もいますが、
もし相手が自分だったらと立場を入れ替えて見ることが
周りで見ている人に感動させるのです。
もう一つ、感動を呼び覚まされたことがありました。
それは、先日 香港で行政府に対する大きなデモがあったのを覚えておられるかと思います。
刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする
「逃亡犯条例」に反対するデモでした。
デモを行なう市民たちは「雨傘」を刺して抗議をしていましたが、
その際に「民主の女神」として有名になった人で
周庭(アグネス・ チョウ)さんがいます。
巨大な中国政府の圧力に屈しないアグネスさんは、日本語も上手で
「恐れることがないと言えばウソになる。
でも正しいことをしているという思いが自分の支えになっている。」
と言うのです。
今回の200万人のデモに「逃亡犯条例の採決」は無期限延期になったといいます。
彼女が15才の少女の時から熱い志を持って
「正しいこと」のために立つアグネスさんの勇気に感動させられます。
と同時にこれもまた別の意味での「神対応」ではないかと思わされました。
就労移行支援施設すずかぜ
講師 大城 豊