元号が「令和」に変わって、何か新年を迎えたような気持ちでいますが、
皆様はいかがお感じでいらっしゃいますでしょうか?
サラ・ヤングという著名な学者が書いた「わたしはいつもあなたとともに」の本の中に
「あなたは喜ぶために生まれてきた」
という言葉があります。
これが本当だとしたら ‘‘生きる’’ことはとても素晴らしいことですね。
「わたしは亡くなった友のために生きると決めました。」
5年前、韓国で大きな海難事故がありましたよね。
セウォル号の事故で救助された数少ない生存者のひとり チャン・エジンさん(当時高校2年生)の言葉です。
この5年間、彼女は自分だけが助かったことの苦しみを抱えて生きてきたそうですが、
時が経ち、今は救急救命士になるための学びをしているそうです。
当事者でない私に言うことが許されるなら、彼女の言葉を聞いて思うことは
「どのような経験も喜びに向けてはじめて意味を持つ」
ということです。
福祉の仕事をしていつも思うことがあります。
「なぜ この子がこんな境遇に生まれてきたのか」です。
誰一人として、不幸になるためにこの世に生まれてきた人はいないはずです。
福祉事業に従事する者は考えるのです。
「福祉は人々を幸せに、喜びに導くためにある」
これが根底にあって頑張れるのです。
福祉の第一人者であられる阿部志郎先生が、著書の中で
「福祉は平和に向かってはじめて意味を持つ」
と語られていたのを思い出します。
一人でも多くの障がい者の方が喜ぶために・・・
就労移行支援施設すずかぜ
施設長・講師 大城 豊