私が広島県の高等学校で校長をしていた頃、本屋の店頭に積まれていた古本の中から偶然 次の訳詩を見つけました。
「青春とは、人生のある時期ではなく、たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは、人生の深い泉の新鮮さをいう。
青春とは、臆病さを退ける勇気、やす気につく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時 初めて人は老いる。」
確か、この詩はサムエル・ウルマンが書いたものである。
昨今、今の若者世代に″若年寄り″が増えたとよく言われる。
私の大学時代の昭和30年~40年頃は、学生運動が盛んに行われていて友人たちと共に参加した事を思い出として懐かしく思うことがあります。
「日米安保反対!」「授業料の値上げ反対!」「成田空港建設反対!」等々
何でも反対することが若さの特徴と言いたい訳ではありません。
そこには理想に向かう力強さと純粋さがありました。
思わず頷く70代のおっさん(老人?)の私ですが、ウルマンの言葉に押されて「若いもんには負けられねえ~」という掛け声と「過去には戻れない。しかし、未来を見ると今が一番若いのだ!」を心にささやく自分がいるのです。
障害を持つ若者には、純粋で真っ直ぐな気持ちを持った未来に向かう宝がたくさんあります。
″すずかぜ″はそんな宝を大切にする所なのです。
就労移行支援施設すずかぜ
施設長・講師 大城 豊